Last Updated on 2020年7月25日 by teioufusui
本日は、1日かけて顧問先の社長様の新居物件の土地の現地調査です。
龍脈、区画、水流を調べています。
あと少し候補地を回ります。
龍脈とは、大地の気が流れるルートのことです。
龍脈は山脈の尾根伝いに流れていて、そのうねうねを曲がりくねった姿が龍に似ていることから、こう呼ばれます。
「龍脈」は、山脈の最も高い山(太祖山 たいそざん)の山頂からはじまり、山脈の尾根伝いにいくつもの支流をつくりながら流れ、その先に「穴(けつ)」を結びます。
区画とは、間取り図を用いて、ゾーン分けして吉凶をみる風水の方法です。
まず方位をコンパスで測り、間取り図を「8方位+中央」の9区画にゾーン分けします。9区画にゾーン分けする方法は、家全体にあてはめても良いですし、1つの部屋を9つのゾーンに分けても良いです。
そして、水流。これは風水という言葉の起源となる「葬書」の一節にもあるように「気は風に乗って拡散し、水流によって止まる」。風水では気の流れを重視し、またその流れをとめる水流の流れも読みときます。
「葬書」によると、「気」とは流動的なものであり、人が生まれる時、その気が集まって骨に命を与え、死ぬと骨だけが残される。そのため、良い気が集まる場所に死者の骨を埋葬すれば、良い運気とともにまた新たな命が一族に誕生する。この書によれば「埋葬とは、生気を生じさせるためにするもの」であり、そのために、良い気の集まる場所の選定法として、土の乾燥具合や山の景観などが細かく分析されています。
古来、中国風水では人間の住まいである住宅を「陽宅」、祖先の棲み家としての墓を「陰宅」と呼ぶ。生者だけでなく死者もまた現世・来世で、いかにして安寧な生活が送れるかという目的のもとに考えられたのが風水です。
風水の原則は、あの世とこの世を区別せずに、また国家の盛衰から個人の命運まで、あらゆる現象を一元的に説こうとする試みにあります。繁栄とは、ご先祖様を陰宅風水によって正しく吉相に祀ることで、墓(陰宅)から「生気」があふれ出て、それを陽宅風水によって正しく吉相に建てられた住宅(陽宅)に蓄えられることで実現します。
もちろん一元的に説くと言っても、墓と住宅では立地条件が違うため、判定方法はおのずと異なります。古い中国の因習では、墓は山間部に作られるため、陰宅風水の吉凶判断で重要な基準は山脈の形態にあり、次に地質・水流、そして方位などへと及びます。
陽宅風水では、住宅を建てる場所選びと、住宅の形態の2つにおいて吉凶判断を行います。場所選びで重要なことは「生気」が集まる地かどうかで、地質・水流・周囲の建物・遠方の山脈などから総合判断を行います。
よく2020年の風水的に良い引っ越し吉方位はどこでしょうかと聞かれることがありますが、結論から言えば、どこでも良いです。
もちろん、2020年のベスト引っ越し吉方位が存在していますが、ただ、吉方位よりもっと大事なこと、優先順位が高いことが多くあります。
例えば、さきほども少しふれた龍脈についてですが、大地のエネルギーが高い龍脈の場所がとても重要です。
重要性を数値で比較すると、2020年の引っ越しの吉方位を1とすると、龍脈は100というくらい、その重要性に違いがあります。
少し考えてみてください。
例えば、結婚相手を選ぶ時に、その人の人柄や性格と出身地でどちらが重要かを選んでいただくとします。
恐らく100人中、99人が人柄や性格を選びますね。
中国風水もまったく同じです。場所のエネルギーの流れを把握することを無視して、方位ばかり重視するというのであれば、それは本末転倒です。
つまり、引っ越しの吉方位、凶方位というのは、その年、その人の本命卦などによって異なります。ということは、引越し先の方角が自分にとっては吉方位であっても、他の家族にとっては凶方位であるという場合もあるということです。
また、その年によって方位は変わるため「同じ物件でも年内に引っ越した場合、凶方位だけれど翌年になれば吉方位になる」ということも考えられます。
このように考えると、家族全員にとって吉方位である物件を探していたら、なかなか引越し先が決まらない……ということになりかねません。
方角ばかりで引っ越しを考えるわけではなく。龍脈、区画、水流などからその家族、ご本人にとってベストな方位を判断していくのが風水です。
もちろん、風水では、龍脈・区画・水流だけではなく、ほかの要素も多く確認して判断しています。
いかがでしたか。
引っ越しを考えるときの風水的吉凶の判断基準について伝えました。
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