帝王風水とは

 

誤解されている風水

「風水」と聞くと、みなさんはどんなイメージを思い浮かべますか?

「黄色い物で金運が上がる」「占いの一つ」「ただの迷信」「なんだか怪しい…」そんなイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。

 

日本では10年以上前、ある一人の人物によって誰もが風水という言葉を知るようになりました。その影響力は大きく、以来私も「風水師です」と自己紹介すると「あ~、あの!」続けて「西に黄色で金運UPね!」と言われるように…。

 

でも今日本で広まっている風水は、本来の風水とは全くの別物です。日本における風水が、いわゆる「占い」の一種、ただの「縁起担ぎ」、そして「宗教みたいで胡散臭い」などの誤解と偏見に満ちたものとなってしまったのは、とても残念なことです。

 

本来の風水は占いでもなければ、風水グッズを売りつけるための怪しいセールスでもありません。中国四千年の歴史のなかで育まれ体系化された、れっきとした学問・理論なのです。

 

日本のみなさんに本当の風水をお伝えし、実際にその効果を体験していただきたい。そして多くの方に幸せになっていただきたい。その想いを胸に私は、ビル建築・経営、不動産業務、一般住居建築、リフォームなどの現場で日々コンサルタントをさせていただいています。

 

 

帝王風水とは

風水と日本は古い関係

中国発祥ではありますが、実は古代より風水は日本とも深い関係があります。奈良県明日香村で発見された高松塚古墳やキトラ古墳は、考古学的にも風水を取り入れてつくられていることが確認されています。

 

また、桓武天皇は平安京遷都にあたり、風水学的に最高の吉相と言われる土地を選び、さらに中国の古典に詳しい高僧や陰陽師を集め、風水のあらゆる知識を総動員して都造りをしたと言われています。ちなみに本家である中国では、この頃すでに風水を活かした都・建物・墓作りが広く行われていました。

 

風水はもともと、皇帝が都を築き繁栄させるための、いわば帝王学の一つだったのです。

 

 

 

風水と気

風水の根本思想は、中国伝統医学と同じく「易学の陰陽思想」であり、目に見えないエネルギーすなわち「気」をコントロールすることです。

 

鍼灸や気功などはすべて、人体に流れる気を調整することで体調を整えようとします。

 

同様に風水は、大地に流れる気を計測し、良い土地を探し出し、さらに気の流れを調整することで、より良い気を都市・住宅やビルに取り入れ維持しようとします。

 

「気」は英語で”energy with heart”= 「心を持ったエネルギー」と呼ばれますが、その名のとおり人間の感情にも大変敏感に反応します。映画『スターウォーズ』でも、「フォース」と呼ばれるエネルギーを感情でコントロールするシーンが出てきますね。

 

気は目で見ることはできませんが、古来から脈々と続く中国伝統医学と風水の歴史、そして私自身やお客様を含む多くの人たちの経験からも、その存在は十分証明されていると言えるでしょう。

 

「気はによって運ばれに溜まる」から風水

大地の気が集まると土地が高く盛り上がり、山を形成します。

 

その山頂から発せられた気は、風の流れと共に尾根伝いに降りてきて、川や湖などの水に到達すると溜まる性質があります。

 

そのため、風水においては風の流れと水の流れが非常に重要であると考えられています。まさに風と水を操る術であり、そのまま「風水」の語源となっているのです。

 

 

気を操った都市計画「割れ窓理論」

ここで、気を実際に治政に役立てた例をご紹介しましょう。

 

犯罪のるつぼと言われていたニューヨーク市で、1990年からの5年間で犯罪の認知件数が殺人67.5%、強盗54.2%、婦女暴行27.4%も減少したそうです。

 

治安が回復したことで、中心街も活気を取り戻し、住民や観光客も戻ってきました。

この効果をもたらしたのは、「割れ窓理論(broken windows theory)」と呼ばれる理論の実践でした。

 

この理論はアメリカの犯罪学者ジョージ・ケリングが考案したもので、小さな犯罪も徹底的に取り締まることで、凶悪犯罪を含めたすべての犯罪を抑制できるというものです。

 

「建物の窓が壊れているのを放置すると、誰も注意を払っていないという象徴になり、やがて他の窓もすべて壊される」という考え方が基本となっています。

 

実はこれは、気の考え方と全く同じなのです。

すなわち「気は気を呼ぶ」ということです。

 

小さな気の乱れであっても、放置しておくとさらに悪い気を呼び込み、どんどん増大してしまいます。逆に少しでも気を整えることができれば、その気はさらに良い気を呼び込み増加していってくれます。

 

このように名称は異なれど、気を扱った理論や事例は世界中で確認することができます。

 

風水は易学の陰陽思想を元に、4700年以上にわたり気を観察し、その法則性を導き出し、体系化し、検証してきました。決して迷信などではなく、環境を計測し科学する完成された理論なのです。

そのため風水コンサルタントにおける改善方法などは、極めて常識的なものとなったり、コロンブスの卵的なものとなることが多々あります。現実的で明快な理論に基づいていますので、お祓いや御祈祷をしたり、開運グッズや怪しい壺などを買う必要もありません。

 

 

環境を科学する風水

この様に易学の陰陽思想を元に風水は、気を前提としながら、人間にとって最適な環境とは何か、経験上、良いと感じるもの、雰囲気の良い空間、気持ちの良い場所、気が合うもの等を4700年以上にわたって、観察し、法則性を導き出し、体系化し、検証してきました。

 

正に環境を科学してきたといえます。

 

その為、風水コンサルタントにおける改善方法等のアドバイスは、極めて常識的なものであったり、コロンブスの卵的なものが多くあります。

 

勿論、お祓いや御祈祷、開運グッズや、開運のツボを買う必要もありません。

 

『現在の風水事情』

 

香港風水戦争

香港では毛沢東の文化大革命から逃げ延びた風水師が今も活躍しており、風水に基づいてつくられた建物が数多くあります。

 

特に有名なのが【香港上海銀行ビル】と【中国銀行タワー】です。

 

 1985年に【香港上海銀行ビル】が完成しましたが、このビルに見下ろされる状態になった【中国銀行】は、新たに【中国銀行タワー】を1990年に完成させました。

この【中国銀行タワー】は鋭角に設計され、その三角形は【香港上海銀行ビル】に向けられており、攻撃的な気を発していると話題になりました。

 

風水建築を使った争いも起こるほど、中国では風水が生活に根づいているのです。

 

日本でも風水建築が増加

日本では10年前の「風水ブーム」が去り、最近になってようやく本来の風水を活用される方が増えてきています。

 

当初多くみられたのは一般住宅を建てるお客様でしたが、最近ではビル建築に風水を活用される法人のお客様も多い印象です。

 

私自身、ホテル・マンション・工場・自社店舗ビル・病院・老人ホームなど様々な建物をコンサルタントさせていただいておりますし、建築士の方と協働し、土地選びや設計段階から関わるような案件も大変多くなってきています。

 

不動産における帝王風水の活用と効果

ここでは具体的な風水の活用法と効果について、様々なケースに沿って説明させていただきます。

 

これから土地を選ぶケース

風水は長きにわたり良い土地・悪い土地を調査し検証し続けているため、その判断に役立つ多くの蓄積データがあります。

 

実は、これを活かした簡単な良い土地の判断基準があるのです。

 

それは、区画の形を見る方法です。

土地の形は所有権における境界線で決まるわけではありません。風水で見るのは、道路で囲まれた区画の形です。

良く整備された住宅地などですと、区画もきれいに整理されており、そのほとんどが長方形または四角形になっています。逆にあまり整備されていないような複雑な地域では、区画の形が三角形あるいは多角形などの複雑な形になります。

当然、四角形の区画は交差点などの見通しも良く安全で、風水的にも良い気に満ちた土地と判断できます。逆に複雑な形の区画が多い地域は、道路の見通しが悪く危険な交差点をつくってしまい、風水的にも悪い気を集めてしまうと判断します。

また、同区画内は同じ土地と判断しますので、同区画内に稼働率が低いビルや空き地がある場合は避けたほうが良いと判断します。

 

 

すでに土地を所有しており、これから建物を建てるケース

当然ですが、上述のような理想的な土地だけを購入できるとは限りません。たとえ風水的に悪いと思われる土地でも、土地ありきで建築をし運用する場合のほうが多いのです。

そこで、どんな土地でもより良い建物が建てられる方法を紹介させていただきます。

 

最も大切なのは、周囲の雰囲気や環境に合わせた建築を心がけるということです。周囲に比べて一棟だけ違和感のあるような建物は、場の調和を乱し雰囲気まで悪くしてしまいます。

雰囲気も「気」の一種なのです。

周りの雰囲気や環境になじむ、調和のとれた建物をつくることが大切です。

また、日当たりや景観の問題で最初から近隣住民の反対に遭っているような建物も、良い気を呼び込み維持することは難しいでしょう。前述のとおり、気は感情の影響も受けやすいからです。

 

次に重要なのは、建物の顔すなわち正面がどちらなのかハッキリさせることです。特にメインエントランスが明確にわかるようにします。

入口を複数設けるのは問題ありませんが、メインはどれなのかをハッキリさせることが大切なのです。

どっちを向いているかわからない建物というのは、なんとなく不気味な印象を与えてしまい、良い気を取り込むことが難しくなります。

また、気は風に乗って運ばれますので、大きな入口が複数あり四方八方から風が入れば対流が生まれ、気の流れも乱れて悪くなります。

 

 

すでに建てたビルの稼働率が低い場合の対処方法

ビル経営をなさっている方の相談で一番多いのは、稼働率が低く困っているというものです。もちろん風水的なもの以外の原因も多くありますが、風水を活用してできるだけそれらをカバーしていきます。前述の「割れ窓理論」を上手に使うことがポイントです。

ビルの稼働率が低い場合、風水ではビル周辺のどこかに悪い気を集めている場所があると判断します。したがって、そのような場所を見つけ改善することで気の流れを整えていきます。

塀・壁の落書きや汚れなど、見た目に汚いのは論外です。また、吹き溜まりも良くありません。ある一定の場所に風が集中して当たってしまい、気が風に乗って分散するのを妨げるような場所をつくらないようにしましょう。

同様に良くないのが溜め水です。流れていない水は腐り、そこに悪い気を集めてしまいます。ビル周辺に溜め水がないかチェックし、あればそこを水を抜き封じるなどの対処をします。

 

簡単に言うと、「汚い・暗い・臭い」の3つを極力減らすようにすること、そして気を運んでくれる風と水の流れを意識することです。

 

 

   
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